高血圧の自覚症状は何もないことが多いのですが、高血圧が持続することにより血管の動脈硬化が進行し、脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、腎不全などを引き起こす原因になります。このため、高血圧の予防・治療は非常に重要です。
高血圧の原因は、はっきりとわからない「本態性高血圧」の方が多いのですが、明らかな原因疾患のある高血圧(「二次性高血圧」などと呼びます)が診断されることもあります。例えば血圧に関与するホルモンの異常や、腎臓の血管の異常等があります。この場合、降圧薬による治療以外に、特殊なお薬や手術が必要になる場合もあります。
「いったん薬を飲み始めたら、一生飲み続けなくてはいけない」と、心配される方も多いかも知れません。しかし、そんな事はありません。塩分を控えめにしたり、体重を減らすこと、日常的に運動を続けること、などでお薬無しで血圧が下がることも十分期待できます。
健康診断で高血圧を指摘された方、御家族に高血圧の方がいらっしゃって心配な方、測ってみたら血圧が高かった方、一度ご相談にいらしてください。